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Memory of Night 番外編
第3章 熱々、バレンタインデー!
晃はベッド脇にペットボトルのミネラルウォーターを置いて、自分もベッドに潜り込んだ。
ここに置いておけば夜中に目が覚めても水分を補給できるし、長い時間喘がせてしまったせめてものお詫びと配慮だった。
ほんの数分前まで嬌声をあげていた宵は、今は隣で体を丸めるようにして眠っている。
あれからさんざん体を繋げて、意識を手放すように眠ってしまった宵を解放したのは真夜中の一時すぎ。四時間以上まともな休憩もせずに行為に没頭していたことになる。
さすがの晃も疲弊していた。
いつもなら、もう少し理性の歯止めがきくのに、今日はどうしても抑えられなかった。
自分でも不思議だ。
チョコレートに混ぜたアルコールのせいなのか、はたまたバレンタインという特別な日の効力なのか。
晃は小さく苦笑を洩らした。その声は、静まり返った部屋の中ではやたらと大きく響き渡る。
顔にかかった髪をそっとどけてやり、宵の体を自分の方へと抱き寄せた。
起こさないように慎重に。
寝顔はとてもあどけなくて可愛い。眺めていると、自然と口元がほころぶ。