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Memory of Night 番外編
第5章 美少女メイドを捕まえろ!
晃はその裾を捲りあげようとする。
「何やってんだ! この変態!」
「いや、宵を捕まえにきたはいいけど、このゲームが終わるまでにはまだ時間があるだろ? ――連れていく前に、少し宵で遊ぼうかなって」
「…………は?」
爽やかに言い切る晃を前に、宵はぽかんとする。
「せっかく可愛いメイドの格好してるんだし、ね」
「ね、って」
何がねなのかさっぱり意味がわからない。
晃の手がさらに上へと這い上がり、膨らんだ胸元へと伸びる。
やわやわと揉みながら、ふいに首をかしげた。
「宵に胸があると、なんか変な感じ」
「もういい加減離せよっ」
掴まれた手首をよじり宵は晃の拘束から逃れようとしたが、晃の指は片手のくせになかなか振り払えなかった。
「感じた?」
「だからそれパッドだって! 感じるわけねーだろっ?」
「ならいいじゃん」
「そういう問題じゃねーっつの……!」
感じるとか感じないとか、問題はそこじゃない。
こんな、壁に体を押しつけられた強姦寸前のような体勢で胸を触られるなんて、なんだかとてつもなく嫌だった。