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Memory of Night 番外編
第5章 美少女メイドを捕まえろ!

 もともと家庭科室として使われていたこの教室には生徒一人一人が使う勉強机はない。代わりに、八台のテーブルがある。その中には裁縫セットや布、ミシンや一メートルものさしなど、家庭科の作業で使う道具が雑多にしまわれていた。
 けれども八台あるテーブルの中には下に何もしまわれてない場所もあった。晃はそこに宵を押し込め、信じられないことに、そこでエッチをしようなどと言い出したのだ。
 もちろん全力で拒否しようとしたが、両手を手錠で繋がれたままでは分が悪すぎた。
 宵を強引にテーブルの下に閉じ込め、監禁ごっこなどと言い出す始末。もう意味不明だ。
 それでもどうにか晃を押しのけ逃げようとしたが、最悪なことに、その時立てた物音が原因か男子生徒が教室に来てしまった。
 テーブルの下なんかに晃と二人で入っていたら、変人だと思われてしまう。それだけは勘弁だった。
 けれども晃はこんな状況ですら楽しんでいるらしく、見当はずれなことばかり言ってくる。

「スリルがある方がいいじゃん。ね?」

 何がねなのか。
 宵は首を振り続ける。
 だが、ふいに晃の手が宵の下半身に伸び、股関を触られ息を呑んだ。
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