この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 番外編
第3章 熱々、バレンタインデー!

 机につかまりどうにか体勢を立て直す明。
 宵は何を思ったのか、今度は明がタッパーを入れるために持ってきた紙袋を手に取った。

「これ貸して」
「何してんのっ」

 まだ許可も出さないうちから紙袋を引っつかみ、自分の席へと戻っていく宵。
 明もそれを追うと、宵の机に置かれた山積みのチョコレートが目に入った。

「何これー! すっごい量!」
「今日中に全部返しに行くんだよ」

 明から勝手に拝借した紙袋に適当にチョコレートを放り込みながら、宵は答えた。

「ほら、走れ!」

 ほとんど怒鳴るように言って、再度明の腕を掴んで教室を飛び出していく。

「あーもう! だから一体なんなの! 授業が!」
「あと七分だぞー、頑張れー」

 明の悲鳴を受けて、大山は間延びした声でそう助言してやる。
 宵はどうやら明を連れて学校中をまわるつもりらしい。
 大山はふっと小さくため息を洩らしてつぶやいた。

「にしても、女子から貰ったチョコを返すのに別の女子を連れてくなんて。あいつもデリカシーのないやつ。あれでモテるんだから、結局人生顔ってことか?」

 大山にとっては、そこだけがどうしても腑に落ちないのであった。
/311ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ