この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 番外編
第3章 熱々、バレンタインデー!

 素っ頓狂な声で聞き返す宵に、晃は至って冷静に頷いた。

「俺が。昨日母さんが父さんに作ってたから、ちょっと材料分けてもらった」

 いつもは貰う側だからなんか新鮮だった、と笑う晃に、宵はつい吹き出してしまう。

「似合わねー」
「……似合っても嬉しくないよ」

 晃が、袋を閉じるために結んでいた赤いリボンを取った。
 見た目もオシャレで、まるで女子が作ったようなデザインだったから、それが余計に宵のツボにハマる。
 しかもなにげにサイズも大きく、中身もずいぶんたくさんの量が入っていた。

「……言っとくけど、この袋とリボンも親のを貰っただけだからな。俺の趣味じゃない」

 釘を刺すように晃はそう付け足した。
 袋の口を開くと、中から漂う香ばしい香り。

「焼き菓子と生チョコ作ってみた。こっちは焼き菓子」
「まだあんの?」
「もう一袋同じサイズでございますとも。でも、そっちは甘いから。宵は甘いの苦手だろ?」
「うん。これは甘くねーの?」
「……どっちかっていうと、辛い」
「はあ? なんだそれ。辛いチョコなんて聞いたことねーぞ?」
/311ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ