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貴方にジャンキー
第3章 心と体
何分抱き締めていただろうか。
本当の時間は、数秒だったかもしれない。
でも、俺には長く長く感じた。理子の匂いが、髪が、体の柔らかさが、全てが懐かしくて、満たされていく。
理子が俺の背中に手を回して キュッと抱き締め返してきた瞬間!
我に返った!!
思わず、理子を引き離す。
「わ・・わりぃっ・・!!」
『何してんだーーーー!!!俺っ!!!わーー!!』
顔が真っ赤なのが分かる。
「教室戻るっ!!」
理子の顔も見れずに、走り出した。
俺の体が!勝手にっ!!
って、何言っても変態じゃねえかっ!!!
チキショーー!!
来た道を再び猛ダッシュで戻る。