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貴方にジャンキー
第8章 講習室
それから、数日経った。

徹を無視するのは、心が痛んだけど。
時間を追うごとに、何だか目が合うことが増えて「引いてみるのも良いかも♪」何て思い始めていた。


その日は、徹が珍しく早く起きてきたんだ。


そしたら、オバ様が川西サンというお客様の話をし出した。


ブホッ!!

「ゲホッ!!ガハッ!は?」


私はオバ様と目を合わせた。



まさか・・。徹が裏で・・・!!
信じらんないッ!!!




「お前、断れよっ!」



「何で?お仕事だもん。ってか、徹に言われる筋合いないしっ!お先にっ!行ってきます!!」




人間のすることとは思えないッ!!
人の骨折っちゃうとか・・。正気の沙汰じゃないわ!!!
でも・・・・・。





そうだった。徹という人間は、出会った頃から 人を人と思わない所があった。

私に絡んできた酔っ払いを殴り倒したこともあったし。
意を決して告白してきたであろう後輩を登校拒否にさせたこともある。
私が止めなければ、いつか人殺しするんじゃないかと思ったことも。



お兄ちゃんが目が離せなかった人物の1人であったことを思い出した。


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