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◯◯に行ってきました!(仮)
第5章 Cutting life
「児相と警察と迷って、先ずは万引きという事実があるから、警察にしよう、でも親ともしっかり話そうと、そこまで思ってくれたらしい。後から、店長に、僕にも同い年の子供が居るから、と言われて。恥ずかしさと申し訳なさで言葉も出なかったよ。」

義隆さんは当時を思い出したのか、軽く鼻をすすった。私は、一旦席を立ってコーヒーを淹れに行く。

私と暮らしはじめてから、義隆さんはインスタントコーヒーは飲み飽きた、と言うので、ドリップコーヒーを淹れるようになった。

お湯を落としている間もいい香りが広がって、癒やされるし、飲んでも美味しいから、私もドリップコーヒーの方が好き。

今は、義隆さんが好きなコーヒー店の豆を200グラムずつ挽いてもらって買うようにしている。
2人でほぼ毎日飲むから、だいたい10回分くらい。
2週間に1度くらいの割合で買いに行く。
私がコーヒーを持ってソファに戻ると、義隆さんは嬉しそうに微笑んでコーヒーをひと口飲む。

「聞いた話だが、不倫の密会と言うのは、最初は罪悪感があるから控え目で。でも、バレないとなると味も占めるし、感覚も麻痺して徐々にエスカレートする。やめられないと気付いた時には自分を正当化する理由付けを始める。自分を放置しておく旦那が悪い、とね。」
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