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剛 ing 舞依
第4章 伊澤舞依と駿河剛
午後の体育でもやってくれた
昨日と同じテニス
女子も一緒に観戦
周りが気を使ってか面白がってか俺、駿河を一番前に引っ張って来た
最後の相手も同じ
綾野翔
頭も良く、運動もできてイケメンという
いけスカン野郎だ
「伊澤~今日も掃除賭けるか?」
「いいぞ、負けた方がグラウンドトイレ掃除なんてどうだ?」
「へっ今日もガンバれよ!」
「お前がな!」
オイオイ大丈夫か…
伊澤と目が合うとウィンクしてくる

心配して観ていたが
圧倒的だった!
力のある球で綾野を片側に足止めしたかと思えば逆方向に強烈なショットを放つ
左右に振り回しきっての勝利
昨日やられたネット際に落とされたボールにも素早く対応
なるほどよく見てる
よく見ていれば俺の脚力でついて行けるのが分かる
最後はジャンプショットで決め
「エア剛~」
って女子の黄色い声援を受けた
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