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剛 ing 舞依
第5章 剛くんと舞依
「レベルアップした舞依はどう?」
クルリと回って見せる
「おいおいその丈であんまり動くとパンツ見えるぞ」
「いーじゃん減るもんでもないしー」
「他の奴に見せたくないんだよ」
伊澤は舞依を受け止め
抱きしめて呟く
「…剛くん」
「舞依はカワイイな」
「ありがと、剛くん」
まるっきりバカップルのラブラブな響きだが
見ると横にいるのは伊澤なんだよなぁ
早く戻って
可愛さ倍増の舞依を眺めたいっ!


「ちょっと試したい事があるんだけど」
休み時間の渡り廊下で伊澤が立ち止まった
「?」
「ここに立って」
廊下の柱を背にして立つと
伊澤が前へ立つ

ドンッ!
顔の横に伊澤が手を突いた
と思ったら逆の手で俺、駿河の顎を上げる
伊澤の顔近い!
「舞依、愛してるよ」
「剛くん…って何だこれ?」
「知らないの?女子の憧れ『壁ドン顎クイ』よ。一度してみたかった」
「アホか、俺にしてどうするんだ?」
「どうだった?」
「どうもこうも、俺じゃないか、気持ち悪い、それにこれはイケメンがやるから絵になるんだろ!」
「そーお?結構利いてるみたいだけど~」
「何が?」
「耳、真っ赤よ、目も潤んでるし~」
「な、な、何だよ!びっくりしただけだろ、急にするから!!」
「そーゆーことにしときますー」
「何なんだよ~」

伊澤の身体に入った駿河の暴走に付いていけんっ!
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