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剛 ing 舞依
第6章 舞依
トイレの鏡を見ながら
ポニーテールの根本に指を差し込んで
頭を押してみる

まだ痛い

とりあえずここが治らないと
再ゴッツンこはできないな

それよりも骨や脳は大丈夫だろうか?

一度病院で診てもらった方が良いな


トイレを出ると目の前に女子二人
ジュリとヒナコだ
改めてみるとケバいな

横を通り過ぎようとすると
トン!

女子同士でも壁ドンするのかな?
「おい、駿河」
「何?」
「お前最近チョーシにのってんな!」
何だ?高圧的だな
「?そぉかな??」
「トボケやがって」
「剛と付き合ってるからって」
「?」
「アイツはやめとけよ、剛は『二中の狂犬』って言われてたんだぞ」
「そうそう、お前みたいなイイ子ちゃんとは釣り合わねーよ」
何か因縁つけようってか?
「?そんな呼び方してたのはほんの数人でしょ」
「お前が何知ってんだよ」
本人に言うか?
「剛くんの事なら何でも知ってるわよ」
「へー、ウチとキスしたこともか?」
ジュリとキス?

!あ、もしかして
「それ、幼稚園の時の話?」
「な、何で知ってんだ?」
「言ったでしょ、何でも知ってるって」
「じゃあ、剛の初恋の人は?」
「小3の担任の産休代行の安藤先生!」
「剛はそんなことまで話してるのか?」
「チョーシこいてんじゃねーぞ!」
オイオイ、完全にケンカ売ってんのか?
「?ヤキモチ妬いてんの?」
「くっそーナメやがってー」
ジュリが胸ぐらを掴んでくる
マジケンカかよ~

後ろから髪の毛を掴まれた
ヒナコだな!
「ショートカットにしてやるよ!」
ハサミ持ってやがんな~
どうしようか?
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