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make a doll~お嬢様は我が愛玩~
第21章 冷酷な感情
「唇は嘘を吐かない」

そうして笑い合った。そっと頭を撫でてチェックアウトをした。
そのまま空港に行く。そんな時だ、黒野の携帯が鳴った。

「はい、黒野。」
『黒野様、こんな時間にすみません。ご連絡しようか迷ったのですが…』
「神山さん?どうしました?」
『朝からお客様がお見えで…』
「お客人…でございますか?」
『はい。それが黒野様のご親族の方だと…』
「…私の?」

瞬間的に黒野の顔が曇る。…というよりも厳しくなると言った方が正しいか…そんな黒野に神山は続けた。

『今新田が相手をしておりますがなかなか』
「お帰り頂いて下さい。私は構いませんので」
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