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第23章 心の向こう側

幼稚舎に迎えに行った黒野はいつも通りに愛良にいろいろなその日のあったことを聞いていた。
屋敷に帰ると男物の革靴が２足ある。誰のものかと疑問になりながらリビングに向かった２人は目の前にいる当主と佐々倉に出迎えられた。

「お帰り、愛良」
「パパ？佐々倉さんも！どうしたの？」
「お話があってね。」
「お話？ゆーとに？」
「いいや、今日は愛良にだよ。パパとの大事なお話するから。」
「ゆーと…」
「先にお着替えしましょう。すぐ戻ります」

そうして愛良は荷物を置いて着替えをすませるとリビングに戻った。佐々倉に目配せを去れ黒野も同時に退室…そこには親子のみになった。