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エブリデイ
第3章 意識した瞬間から
 やはり、寺井夏美は、捉え処がなくて変わり者であり。とてもマイペースな女の子であると、僕は再確認しているのだった。


「明日は、月曜日だよね」


「そう、だけど?」


「つまり、またいつも通りの日常が始まる」


「だから――寺井は、何を言いたいのさ?」


「自分でも、わからないのかも。でも――ね」


「でも?」


「またその中で、一度――私はキミに、ちゃんと見初められたいの。そんな、気がしてる」


「寺井……」


「その上で、もし――キミに、伝えてもらえるのなら」


 寺井はそっと微笑して、こう言うとまた背を向ける。


「きっと、私は幸せだよ」


「――!」


 結局、何も言えずに。そんな僕を残すと、寺井は部屋を後にしていた。

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