この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
エブリデイ
第3章 意識した瞬間から
 寺井は、少し昂揚したようだった。未知なる体験の中で見せた、それは明らかに可笑しなテンションのようで。

 僕はそんな彼女に、一抹の不安を感じてしまう。

 もちろん、僕の中にも同様のものはあった。否、男である故に、その点では僕の方があからさまだ。その証拠が今、寺井の掌に包まれている。

 普段友達として接してきた僕たち二人だから、現在の状況はあまりに異質で突然過ぎるように思えた。

 だって、無理もないんだ。寺井は上半身が裸で、僕なんかほぼ全裸で。これ以上もなく男と女がはっきりした上に、彼女は僕の男の部分に示した強い興味を隠そうとしない。

 激しい興奮と劣情の中にあれば、何かを見失いそうになりそうだった。

 僕は寺井夏美と、ちゃんと向き合いたいのだと感じていたのかもしれない。


「ねえ……一回、落ち着こうよ」


「落ち着く?」


「うん、だからさ。とりあえず、放してくれない。その、僕の……」


 肘をつき身体を起す僕を、寺井はキョトンとした顔で眺めた。


/254ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ