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ブルジョアの愛人
第15章 主菜は食前酒のあとに

「すごいエッチな匂い」

真緒はわざと大きく息を吸い込んだ。

「だめ…だめだよ…」

涙をいっぱい溜めた瞳でやめてと訴えるが、逆効果だった。激しい羞恥に悶える表情は、真緒の嗜虐心をくすぐる。

「おっぱい舐めただけでこんなに…?」

模様のような染みにペロリと舌を這わせると、触れていないのに優々の身体が痙攣した。きっと彼女の頭の中では、真緒の赤い舌が優々の"あそこ"を愛撫したのだろう。

「美味しいよ、優々ちゃん」

真緒の舌には甘酸っぱいようなしょっぱいような愛液の味が残っており、口の中にはあの淫靡な香りがほんのりと漂っている。愛しさと情欲で意識は朦朧としていた。

「汚いよぉ…」

優々も、快感と羞恥で頭はぼんやりとしている。

しかし、ショーツを舐めるという行為は衝撃的だった。確かに、秘部を口で愛撫することにさえ少し抵抗がある優々には刺激が強かったかもしれない。

しかし、真緒だって終わった後で行為を振り返ったとき、自分が取った行動に驚くはずだ。それは、真緒が感情に突き動かされるぐらい欲情している、ということなのだろう。
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