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ブルジョアの愛人
第15章 主菜は食前酒のあとに

真緒は顔からショーツを離し、優々の股間に顔を埋める。湿り気を帯びた陰毛と愛液の匂いが鼻先をくすぐった。優々ももう抵抗しない。快楽に身を委ねる覚悟を決めたのだろう。

柔らかい接吻は蜜壺から新芽へ降り注ぐ。口づける箇所によって少しずつ味わいは違っていた。

蜜壺は甘みや酸味が強めで、上へ行くにつれてしょっぱさが勝ってくる。新芽と蜜壺のちょうど中間の孔は、特にしょっぱかった。

忙しく舌を上下させてやると、彼女の秘部はひとつの生き物のように可愛らしい反応を見せる。真緒はその小さな孔に舌をねじ込んだ。

優々が上の口から声を漏らしたかと思えば、ひくつく孔からも温かい液体が漏れた。

独特の香りが鼻腔を刺激する。真緒は口で受け止めた少量のそれをすぐには飲み込まず、ワインのテイスティングの要領で舌の上で転がした。

「真緒ちゃん、ほんとにごめんなさい――」

優々が半泣きの顔を真緒に向けたとき、真緒は既に小便を飲み下していた。優々は切なげな吐息を漏らした。そして蜜壺からは、とろりとひとすじ、すけべな液が糸を引いてシーツに滴った。
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