パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第8章 誠一の嘘。

『誠一……お願いだから私を捨てないで…』



『紗英…』



『離婚とか……考えていないよね？私何でもする！頑張るから！お願い、そばにいて…誠一まで私のこと用済みなんて思わないで……』



俺が好きだった紗英はいつも笑顔で
俺がどんなに落ち込んだ気分でも救い出してくれる眩しい存在だった。
だけど今の紗英は
泣きじゃくって腫れている顔
眠れていないのかクマもすごくて
笑顔なんてそういえば最近見ていない。



俺が至らなかったところもある。
だけど
この家の檻に閉じ込めていたら紗英は……もっとダメになる。



勝手なことはわかっているけど、俺の大好きな紗英に戻ってほしい。