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どうか、私を愛してください。
第8章 誠一の嘘。
戻るには遅すぎたのだろうか。



まさか、まさか誠二と紗英が繋がっているなんて思ってもみなかった。
俺は誠二とはずっと連絡をとっていなかったのに――



やはり自分の意志で一度閉めたドアは開けてはいけない。



だから俺はそのままそっと外に出たんだ。
それなのに紗英は――



どうしてこの世からいなくなってしまったんだろう……?



紗英がいなくなったと聞かされて
なぜだか涙が出なかった。
振り向けば、ニコニコ笑っている紗英がいるような気がしてならない。



葬式にいけば
紗英の死と向き合わないといけない気がして……行けなかった。
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