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どうか、私を愛してください。
第9章 涙のキス。
誠一さんという夫がいながらも
誠二さんを欲してしまった。
それでも誠一さんは私がそばにいていいって言ってくれた。
こんな私でもいいって……



誠二さんのそばではなく
誠一さんのそばにいることが
誠一さんへの罪への償い。
そう思って誠一さんのそばで10年過ごしてきた。



誠二さんへの思いは一時的なもの



そう思ってきたけど
10年経ってもその答えはでない。




「誠二さんっ……」



どうしていきなり私の前から消えたの?
あなたの心には紗英さんがやっぱりいるの…?




元気に……しているの?
誰もあなたのことを教えてくれない。
家族なのに――

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