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どうか、私を愛してください。
第13章 これはレイプだから……
また名前で呼ばれて…胸が高鳴るなんて恋をしている証拠だ。



「さっきも言ったようにこれはレイプだから…」



「ふっ…あぁぁっ……」



ぐちゃっと音を立てて中に後ろから指を入れられて
逃げそうになった体を誠二さんが抱きしめた。


「永一の母で兄さんの妻なのはわかってる。俺も円花と結婚するから、だから俺のことは忘れて。」



「あっ!……できないッ…んっ!」



「時が経てば忘れられる。」



「10年経っても…できなかったのに――」



忘れることができるなら忘れたかった。
永一を誠一さんの子として
誠一さんを夫として
幸せに過ごすこともできたはずだけど――



誠二さんと過ごしたたった数日が
私のカラダにつけた誠二さんの跡が
10年経っても忘れることはない。



私が生きている限り
誠二さんとの思い出はずっと忘れない。
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