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第14章 永一の夢

「永一、将来の夢ってあるか？」



「……叔父さん笑わない？」



「うん。笑わない。」



「……僕、本当は…」



「うん。」



「……お父様と一緒の仕事がしたい。」



「経営者になりたいってことか？」



「お父様がいつも人のために役立つことをやりたいって。一人でも幸せになってほしいって言って今の仕事しているのがカッコよくて……」



「立派な夢じゃないか。どうして恥ずかしい？」



「親せきの人にも友達にも体が弱いから無理だってみんな言うから…それに僕はお父様のように人の上にたてるような人間じゃないって。」



「お前がそんな風に思っているうちは無理だな。」