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どうか、私を愛してください。
第14章 永一の夢
「叔父さんは小さいころから絵を描くのが好きだったの?」
「好きっていうか…絵を描くことしかできなかったんだ。ずっと家にいたから。」
「僕と一緒だね…僕は体が弱いからいつも家で過ごしているんだ。」
「でもお前はお母さんとお父さんが家にいるじゃないか。」
「叔父さんはいなかったの?」
「あぁ…いなかったよ。ずっと一人だったよ。」
ずっと会えない紗英や外での世界を妄想しながら描いていたあの日々
絵を描くことでストレスを発散させていたんだ。
「寂しくないの?」
「……今は寂しくない。」
美緒がいて、永一がいて……
永一が母親と父親のそばで暮らしているなら
それが俺の幸せだから――
「好きっていうか…絵を描くことしかできなかったんだ。ずっと家にいたから。」
「僕と一緒だね…僕は体が弱いからいつも家で過ごしているんだ。」
「でもお前はお母さんとお父さんが家にいるじゃないか。」
「叔父さんはいなかったの?」
「あぁ…いなかったよ。ずっと一人だったよ。」
ずっと会えない紗英や外での世界を妄想しながら描いていたあの日々
絵を描くことでストレスを発散させていたんだ。
「寂しくないの?」
「……今は寂しくない。」
美緒がいて、永一がいて……
永一が母親と父親のそばで暮らしているなら
それが俺の幸せだから――

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