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どうか、私を愛してください。
第2章 お願い、縛って……
「だってあんただって悦んでいたよね?」



「なっ……それは誠一さんだと思っていたからッ――」



そう思いたい。



だって誠一さんだと思って名前を呼んだし、目を閉じて想像していたのは誠一さんの顔だから……



「何ならもう一度俺と試してみればいい。俺と誠一とどっちがイイか…」



パァンと音を立てて生まれて初めて人を叩いた。



人を叩くとこんなにも手が……胸が痛むものなの?



「美緒…すまない。」
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