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どうか、私を愛してください。
第23章 悲しいプロポーズ
「ただいま……遥人?」



私が夜勤から帰ってくるときはもういないはずの遥人なのに
玄関に遥人のお気に入りのスニーカーがあって嫌な予感がした。
昨日病院に来てって言っても来なかったし……



「遥人……?いるの?」



声をかけても音さえしなくて
静まり返っている部屋に恐る恐る入っていく。



「お誕生日おめでとう!!」



遥人の声とともにクラッカーの音が鳴り響いた。
そっか……今日私誕生日だ。
仕事が忙しくて日付の感覚がなくて忘れてた。



「遥人……ありがとう。」



「忘れてただろ?」



「うん。忘れてた……でも今日仕事は?」



「休んだ。」



「え…ダメだって、私の誕生日ぐらいで。」
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