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どうか、私を愛してください。
第23章 悲しいプロポーズ
「誕生日ぐらいじゃないよ。愛している人がこの世に生まれてきた大事な日だから――俺がお祝いしたいんだよ。」



「遥人…ありがとう。」



「それに……来年も祝えるかなんてわからないし。」




「え?」




「当たり前な毎日なんてないんだし。」



「遥人…どうかしたの?昨日は病院にも来なかったし、キャッ――」



「愛しているよ、円花――」



「私も……愛しているよ。」



後ろから抱きしめられて、遥人にすっぽりと包まれて
この温もりがあるからまた今日も一日頑張れる。
遥人がいるから、遥人が私の隣にいるから、
今日まで頑張って生きてこれたって言ってもおかしくはない。
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