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どうか、私を愛してください。
第26章 大きな賭け
誠二に呼吸器をつけてほしいっていう気持ちもあるけど
それより美緒さんと子供に誠二を会わせてあげたかった。



誠二が隣に引っ越してきて
しかも遥人と同じ病気になるなんて



これは運命なんてもんじゃない。



このままじゃ、美緒さんは私のようなつらい経験をすることになる。
そして何より、子供のことが…一番気になる。
会わないまま、このまま時を迎えさせるなんてできない。



「円花、本当にいいのか?」



「うん、平気……」



自分の生死のことで頭がいっぱいなはずなのに
こういう時でさえ私のことを心配してくれる誠二。
誠二は今まで出会ったことがないぐらい
心の奥底が優しい。



私は長く一緒にいてその優しさに気付いたけど
美緒さんはたった5日間で誠二の優しさに気付いたんだ。
本当は誠二は、誰よりも優しくて、自分よりいつも人のことを優先できる人。



だからこそ、今回だけは――
自分を優先させてあげたい。



「変わってないな…」



誠二は施設に入るってどうしても聞かないから
今日は誠二の荷物をまとめるために
遥人の実家に久しぶりに足を踏み入れた。



柱には傷がついてあって……小さい頃身長を測りあいっこしたんだ。
最初は私のほうが大きかったのに
どんどん遥人が追い越して――



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