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どうか、私を愛してください。
第30章 秘密。
「円花さん…」



「誠二本人のことが好きなのか、パートナーと重ね合わせているのか……」



「わかるよ、そのきもちは……」



「紗英さんって美緒さんにそっくりなんでしょ?誠二から聞きました。初めて会ったときは心臓が止まったって……」



「見た目はそっくりだよ。でも――」



「美緒さんには凛とした強さがあるんでしょ?」



「あぁ……」



「だから、離れていても、もう会えないかもしれないと思っても思い続けたんでしょうね。私なら……近くにいる優しい人に甘えたくなるもの。」



「誠二には伝えていないのか、自分の気持ち……」



「……自分の気持ちがハッキリとわからないって言ったけど、きっとたぶん誠二のことが好きなのよ。だからこそ言えないのよ。」



「後悔してもか?」



「私はね、誠二に生きてほしくて日本についてきたの。誠二を日本に連れてこないほうが後悔したと思う。」



「え…?」



「誠二は…呼吸器を嫌がっているけど私はやっぱりつけてほしい。つけて、生きてほしい。もちろん誠二の人生だから私なんかが止めれるわけがない。誠二の、美緒さんへの思いを聞いたら絶対会わせてあげたいって思ったの。美緒さんなら、誠二は変わるんじゃないかって……」



「あの二人の強い絆なら……か。」



「誠二が医師にALSって言われたとき何て言ったと思う?」



「……美緒に会いたいとか?」



「これで苦しまなくて済むって言ったわ。今まで誠二はずっと生き地獄だったの。人生で愛した二人の女性は誠一さんの妻で、ずっとずっと苦しかった。だから美緒さんにも自分を諦めてもらおうと……会ったら無理なくせに。」



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