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どうか、私を愛してください。
第31章 包まれた愛
「永一君も願っているなら、私も応援したいな。何をすればいいの?」


「実は、美緒のドレスを選んでほしいんだ」


「美緒さんのドレス?私が選んでいいの?」


「体型とかが難しくて、サイズが分からなくて」


「分かりました。ドレスを選べばいいんですね。了解です!」




「それと……この結婚式のことを美緒にはサプライズにしたいのだが、誠二には伝えたいんだ」


「そうね、伝えたほうがいいでしょうね」


「円花さんにお願いできないだろうか」


「え?私?」


「私からだと、誠二も遠慮してしまうだろう」


「でも私、思いっきり部外者だけど……」


「部外者ではないよ。円花さんは、誠二とっても、私にとっても、命の恩人だ」


「そんな大げさな」


「大げさなんかじゃない。円花さんが行動してくれたから、今、誠二は生きているんだ。頼む、円花さんしかいないんだ」


「分かりました。誠二と話をしてみます」


「誠二はもう自分で話すことはできないんだ」


「え……そこまで症状が?」


「自分の声の音声を視線で文字をひろって出している。呼吸器をつけたんだ」


「そうなんですね……会いに行きます、必ず」


「誠二!会いに来たよ!」


誠一さんから、美緒さんが仕事に行っている間に
誠二に会えるように、日程を組んでくれて
私は誠二達が住んでいる家へ向かった。
家はバリアフリーになっていて誠二が住むには最適な家。
部屋のあらゆるところから
古さを感じつつも、どこか温かさを感じた。


誠二は私の顔を見ると
ゆっくりとほほ笑んでくれた。
誠二の笑顔はどこか寂しさを感じる笑顔だったけど
今は穏やかな笑顔だった。
美緒さんとの生活に満足しているのだろう。


「誠二、幸せそうでよかった。安心したよ」


「ありがとう、円花。円花のおかげで今の生活があるんだよ」


「みんなそう言うけど、違うよ。美緒さんと誠二の愛だよ。お互いを大事に思いながら、自分も傷つけて、それでも相手をずっと愛して……」


「だけど、俺達のせいで多くの人を傷つけた」


「誠二……だから、結婚しないの?私、美緒さんと誠二は結婚するものだと思っていた」




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