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どうか、私を愛してください。
第31章 包まれた愛
「誠一さん?お久しぶりです。どこか体調でも悪いんですか?」


「いや、今日は円花さんに会いに来たんだ」


「私ですか?」


「相談したいことがあるんだ。今日、仕事終わりに時間貰えるかな?」


「いいですよ、じゃあ18時に近くのカフェで」


久しぶりに見た誠一さんは
相変わらず、ビシッと髪型から決まっていて
オーラもあったが、表情が以前より優しくなっていた。


「ねぇねぇ、知り合いなの?あの人と!」


「うん、ちょっとね」


「いいな~紹介してよ!前の奥さんと離婚したんでしょ?イケメンだし、金持ちだし、いいわよね~前の奥さんは贅沢よ!何で離婚したのかしらw」


「色々あったんですよ、きっと」


そう、人には理解できない悩み。
一族のために好きでもない旦那の弟に抱かれ
そして、好きになってしまったのに離ればなれ。
やっと再会できたと思ったら、思い人は重い病。


2人は今も幸せをかみしめながらも
苦しんでいる、優しい2人だから――


「え?結婚していない?どうして?」


仕事を終えて、誠一さんとの待ち合わせのカフェに行くと
誠二の近況を教えてくれた。
2人は入籍しているとばかり思っていたけど
結婚していなかっただなんて。


「2人なりのケジメなのかなと思っている」


「そう……」


「だけど、私は結婚して欲しいと思っている、2人に」


「誠一さん……いいの?」


「永一が、一生懸命私の跡を継ごうと頑張っていてくれて、2人が授けてくれた永一が側にいるだけで、幸せなんだ。本当なら、永一の両親は2人なんだから、名乗り出たっていいのに、それは誠二がしたくないと。永一は、きっと自分の父親は俺じゃなく誠二だと気づいている。だけど、何も言わない。あの子は賢いから」


「まだ子供なのに、すごいね、永一君」


「永一の未来を思って、親として名乗りたくないなんて。親って……本当凄いんだな」


「うん、そうだね。でも、誠二も誠一さんに感謝しているよ。大事に育ててくれて、嬉しいと思う」


「だから、せめて2人に罪の意識を少しでも軽くしてあげたいんだ。永一も、2人には結婚して欲しいと願っている」



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