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どうか、私を愛してください。
第31章 包まれた愛
「お礼を言うのは私のほうだよ。私、今看護師として働いているの。お祝いにビールを飲みたくなる日もあれば、シャワーを浴びながら泣きたい日もあるよ。だけどね、仕事が楽しくて仕方ない。患者さんの笑顔が、私に生きる希望を与えてくれるの」


「円花……」


「誠二に出会えて、美緒さんや誠一さん、永一君に出会えて本当によかった。もう、自分も自分の周りの人も悲しませたくない。そんなのは不可能だってわかっているけどね」


「円花は、付き合っている人は?」


「え!いないいない!」


「遥人さんのことを忘れられない?」


「違う違う!今はね、遥人の大事な思い出として心に閉まってる。そしてずっと忘れない。私が生きている限りは、遥人を死なせはしない。」


「うん、分かるよ。俺だって美緒のことは愛しているけど、紗英のことを忘れたりはしない」


「だけどね……ううん、何でもない!」


「気になる人がいるんだ?」


「え!どうして?」


「顔にそう書いてある」



「嘘でしょ!」


「……円花」


「何?」


「その人はかなり鈍い人だから、円花からしっかりアタックしないと」


「え!!」


「やっぱり図星か」


「……」


「兄さんなら、円花はきっと幸せになれる」


「でも、私美緒さんみたいに可愛くもないし、おしとやかでもないし」


「円花には円花の良さがいっぱいあるから。俺は、円花の明るさや強引なところもあるけど、自分のことより相手のことを思いやってくれるところとか、そういうところ、すごくいいなって思ってる」


「ありがとう、なんか照れるw」


「円花、こんなこと言ったら怒るかもしれないけど、最後まで聞いてほしい」


「うん、何?」


「円花は分かっていると思うけど、俺はそんなに長くは生きれない。美緒よりは早く遥人さんのところへ行くだろう」


「……うん」


「美緒と永一と、誠一のことを頼むよ。円花しか頼めない」


「うん、分かった。任せておいて!」


目に涙を溜めて、優しく微笑んでいる誠二を
この目に焼き付けた。
これは二人だけの秘密になるだろう。
少しだけ、誠二のことが好きだった私の気持ちも
この約束と共に、胸にしまってしまおう。


「友達として、約束ね!」




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