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縄と蝋燭 ~法恵の不貞~
第3章 ■出会う
ある日、夏から秋に季節が変わろうとしている、今日は夫が当直なので夜にテレクラのさくらのバイトをする、ムラムラ感もなくバイトに徹して対応をするつもりだ、そしてログインして男性客と電話が繋がり話を始める。

法恵- 「こんばんは」

客-  「こんばんは」「よく電話するの?」

法恵- 「たまにね、したくなった時にでんわするかな?」

客-  「そうなんだ」「したいの?」

法恵- 「あなた次第」

客-  「俺は、ちょっと違うんだ」「今日は誰かと話したい気分なんだ」

法恵- 「そうなんだ」「何かあったのですか?」

客-  「いや、何かあったわけではないけど、自分に自信が無くなったんだ」

法恵- 「あら」「お仕事での悩み?」「いいわよ、悩む男性って救ってあげたい」

客-  「仕事のことではないんだ」
    「実はね、変な趣味というか、変わったエッチが好きなんだ」

法恵- 「あら?」「やっぱりそっち系なの?」

客-  「いやいや、本気で悩んでいるんだ」
    「いつもの俺はこんな感じじゃないんだけど、昨日フラれたんだ」

法恵- 「好きだったの?」

客-  「好きだった、、、、」「好きというか違う意味で愛していたかも」

法恵- 「そうなの?」
    「なんで、自信が無くなったと言うのと変な趣味と彼女が繋がるの?」

客-  「変わったエッチは好きって言ったでしょ」
    「SMなんだ」「5年も続いた俺だけが調教できる奴隷だったんだ」

法恵- 「えーーっ?」「SM?」「調教?」「奴隷?」
    「なにそれ」

SMという言葉は知っていたが、リアルに男性からの言葉として聞くことは、経験もない法恵にとって、そもそも人見知りの法恵にとっては、ビックリするも新鮮な言葉が並んだ。
そしてSMというキーワードに、心拍数が上がりドキドキ感が高まっていった。

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