『第6回』のつづきです。
さきの文章に足りないもの、それは『僕が目で見たもの』です。
あの文は、すべて僕が経験したことの“事実”の羅列だけなのです。
『揉んだ』『声を上げた』『激しく動いた』という動作の描写をしているように思えますが『~した』とい事実を書いているだけです。
これだと、新聞記事と変わりありません。
唯一違うのは、感情表現が入ってることだけでしょうか。
事実は伝わりますが、臨場感がなく、感情移入しにくくなります。
感情移入しにくいと小説としてはマイナスです。
では前の文に“僕が見たことを”を加えてみましょう。
≫僕は彼女の大きくて、やわらかそうな胸を揉んだ。
≫僕の指が肉に食い込んだ。
≫「あんっ!」
≫彼女が眉毛を寄せ、のけ反り、喘ぎ声を上げた。
≫僕は興奮した。
≫僕は彼女に挿入した。
≫そして激しく動いた。
≫「ああっ! いいっ!」
≫彼女が髪を振り乱し、喘ぎ声を上げた。
≫僕は二週間ぶりだったから我慢できなかった。
≫「中に出すよ!」
≫「いいわよ、来て!」
≫彼女は切なそうな顔をして、僕を見つめた。
≫そして僕は初めて彼女の中に射精した。
≫とても気持ち良かった。
“僕の見た彼女の反応”を付け加えました。
どうでしょう?
少し臨場感が出てきたと思います。
これ小説では最低限必要なことです。
これが“描写”と言われるものです。
これをもっとハイレベルにするには、見たことだけでなく、五感で感じたことも書くといいでしょう。
≫僕は彼女の大きくて、やわらかそうな胸を揉んだ。
≫僕の指が肉に食い込む。
≫「あんっ!」
≫彼女が眉毛を寄せ、のけ反り、喘ぎ声を上げた。
≫その姿と声は僕を興奮させた。
≫僕はたまらず、彼女に覆いかぶさった。
≫僕の先端が、彼女の女の部分に触れる。
≫そこはもう、ぬるぬると愛液を溢れさせ、開いていた。
≫手を添え狙いを定めることなく、もう先端が埋まった。
≫僕は一気に挿入した。
≫難なく奥まで入る。
≫そこから狂ったように激しく動いた。
≫「ああっ! いいっ!」
≫彼女が髪を振り乱し、喘ぎ声を上げた。
元文をそのまま残して、それに描写を加えるだけで、断然レベルアップしました。
何か自分の小説の文章に物足りないな、と感じたら、主人公が目で見て感じたことを加えてみてください。
格段によくなるはずです。
作者ページ
蒼井シリウスさんの日記
シリウスの小説執筆方法論 第7回
[作成日] 2014-11-25 17:44:49
日記へのコメント
RINさん、書いて下さったとは、感激です。
でも、そうですね、300字でした。
残念です。
では、今度は違う方法で(笑)
ルマンさん、ここはギブアンドテイクの精神で(笑)
ルマンさんの独特の作風レビューは、作者の励みなりますので。
でも、そうですね、300字でした。
残念です。
では、今度は違う方法で(笑)
ルマンさん、ここはギブアンドテイクの精神で(笑)
ルマンさんの独特の作風レビューは、作者の励みなりますので。
いやあ(^^)RINさん助かりました。
まさか、蒼井さんがこう出てくるとは(笑)
こちら見ております。
見てはおりますが、そんな、感想だなんて(汗)
蒼井さん、お願いしますよ。
突っ込みお遊び、程々に(^^)
失礼致しました。
まさか、蒼井さんがこう出てくるとは(笑)
こちら見ております。
見てはおりますが、そんな、感想だなんて(汗)
蒼井さん、お願いしますよ。
突っ込みお遊び、程々に(^^)
失礼致しました。
今頃…ですが
調子にのって書いてみましたが、コメントは300文字までだとわかり(汗)断念しました。
無理でした。
しっぽを巻いて引き下がります(笑)
こちらをご覧になるかわかりませんが、ルマンさんありがとうございます。
お邪魔しました。
m(_ _)m
RIN
調子にのって書いてみましたが、コメントは300文字までだとわかり(汗)断念しました。
無理でした。
しっぽを巻いて引き下がります(笑)
こちらをご覧になるかわかりませんが、ルマンさんありがとうございます。
お邪魔しました。
m(_ _)m
RIN
私の雑多な知識が、小説を書く人のお役に立てれば幸いです。
私はルマンさんの、RINさんの作品を読んでの感想を、読んでみたいです(笑)
私はルマンさんの、RINさんの作品を読んでの感想を、読んでみたいです(笑)
私も見たい(^^)
RINさんならどう書くか、、、。
RINさんならどう書くか、、、。
とてもわかりやすいですね!
わかりやすく説明できるの、すごいです。
そういえば、お友達のクリエイターさんに、『匂いの描写を入れると、生々しさが増すよ』とアドバイスをいただいたことがありました。
五感の中だと、忘れがちになりやすいらしいです。
まあ、官能シーンで匂いまで入れると、ちょっと生々しくなりすぎてしまって、個人的にはいやなので、そういう場面では控えてますが(笑)
シリウスさんの日記、遡って読んできます♪
わかりやすく説明できるの、すごいです。
そういえば、お友達のクリエイターさんに、『匂いの描写を入れると、生々しさが増すよ』とアドバイスをいただいたことがありました。
五感の中だと、忘れがちになりやすいらしいです。
まあ、官能シーンで匂いまで入れると、ちょっと生々しくなりすぎてしまって、個人的にはいやなので、そういう場面では控えてますが(笑)
シリウスさんの日記、遡って読んできます♪
ありがとうございます(*^_^*)
やっぱり小説は描写が命ですね。
あとはその作者の描写のセンスによってシーンのイメージが決まります。
できれば、RINさんならどう書くか見たいですね(笑)
やっぱり小説は描写が命ですね。
あとはその作者の描写のセンスによってシーンのイメージが決まります。
できれば、RINさんならどう書くか見たいですね(笑)
素晴らしいアドバイスありがとうございます。
なるほど、説明して頂くととてもわかりやすいですね。
箇条書きが作文になり、小説に変わっていきました。
それとともに文章にぐっと引き込まれ、とても官能的になっています。
(*^^*)
同じ箇条書きで、それぞれの作者さんによってどのような文章に変わっていくのか、比べてみるのも面白いかもしれません。
(^^)
RIN
なるほど、説明して頂くととてもわかりやすいですね。
箇条書きが作文になり、小説に変わっていきました。
それとともに文章にぐっと引き込まれ、とても官能的になっています。
(*^^*)
同じ箇条書きで、それぞれの作者さんによってどのような文章に変わっていくのか、比べてみるのも面白いかもしれません。
(^^)
RIN
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