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　夜の住人。若い頃の仕事は広告屋。実態は、ここでは言えないような雑用係。雑用にも色々あって、身に危険が及ぶような場面も何度かあった。

　今は、その延長線上の個人事業者。相変わらず夜の住人だ。東京近郊の閑静な住宅街で家族と暮らしている。最近、歳のせいか、実務がほとんど無くなって、自由な時間がそれなりにあるので、官能小説でも書いてみようか、となった。

　本当は、ノンフィクションを書こうと思っていたが、「There are no facts, only interpretations」とニーチェも言っている。「事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである」ということで、9割の解釈を1割の嘘で包んで綴って行こうと考えた。その方が誰かに迷惑をかけないと感じたからだ。