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先生!
第1章 憂鬱な朝
うるさい目覚ましの音で目が覚める。
『金曜日が来ちゃった…』
私は中山綾。
大学生三年生で教師を目指してる。
採用試験の面接で話すネタ作りに、毎週金曜日に小学校にボランティアにいっている。
担当クラスは六年生。
週に1日、午前中しかいないから、私に懐いてる子は2、3人くらい。
しかもこのクラスは内部学級崩壊してる。女の子特有の陰湿ないじめが横行している。
そんなことに気付かない担任もどうかと思うけど…
来たばっかりの頃は、馴染もうと自分なりにいろいろ努力した。
でも先生たちも当たり障りなく過ごしてれば、特に何も言ってこないし、私が何か言っても最終的には「忙しい」で片付けられる。
子供たちも先生と仲良くなろうものなら
「しゃしゃってる」
「いい子ぶってる」
などと何かの理由にかこつけていじめの標的にされてしまうのだ。
だから私に懐かないのもわからなくない。
はぁ…こんなはずじゃなかったんだけどなー
何か動きだすのも面倒だから、私は三月末の活動期限まで、平穏に過ごそうと心に決めたのだ。
自分を押し殺して過ごす金曜日。
憂鬱にならない方がおかしいと思ってしまう。
とりあえず、寝巻きからスーツに着替え、鏡の前で愛想笑いの練習をしてから家を出る。
『金曜日が来ちゃった…』
私は中山綾。
大学生三年生で教師を目指してる。
採用試験の面接で話すネタ作りに、毎週金曜日に小学校にボランティアにいっている。
担当クラスは六年生。
週に1日、午前中しかいないから、私に懐いてる子は2、3人くらい。
しかもこのクラスは内部学級崩壊してる。女の子特有の陰湿ないじめが横行している。
そんなことに気付かない担任もどうかと思うけど…
来たばっかりの頃は、馴染もうと自分なりにいろいろ努力した。
でも先生たちも当たり障りなく過ごしてれば、特に何も言ってこないし、私が何か言っても最終的には「忙しい」で片付けられる。
子供たちも先生と仲良くなろうものなら
「しゃしゃってる」
「いい子ぶってる」
などと何かの理由にかこつけていじめの標的にされてしまうのだ。
だから私に懐かないのもわからなくない。
はぁ…こんなはずじゃなかったんだけどなー
何か動きだすのも面倒だから、私は三月末の活動期限まで、平穏に過ごそうと心に決めたのだ。
自分を押し殺して過ごす金曜日。
憂鬱にならない方がおかしいと思ってしまう。
とりあえず、寝巻きからスーツに着替え、鏡の前で愛想笑いの練習をしてから家を出る。