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体温計と優しい執事
第1章 bad morning
優人を待つ事、数十分後ーー
優人はワゴンに
小さめの鍋を乗せてやって来た
「もしかして…お粥?」
『当たり』
優人はそう言うと、
素早く食事の準備を済まし
月の傍に立つ
『召し上がれ』
優人が蓋を開けた鍋からは
白米と細かく切ってある
人参や大根などが入った
お粥が姿を現した
お粥独特の香りが部屋に立ち込め
月の食欲を沸かせる
「いただきます!!」
月はレンゲを手に取ろうとするがーー
『あ、待て月』
優人に止められ手を膝に戻す
「どうしたの?」