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体温計と優しい執事
第1章 bad morning
止められた理由が分からなくて、
首をかしげながら優人に問いかける
『たぶん熱いから俺が食わせてやるよ』
そう言うと優人はレンゲを持って
小さめにひとくち分掬うと、
熱を冷ますように
ふぅふぅと息を吹きかける
『ほら、口開けろ』
優人は冷まし終わったお粥を
月の口元へ運び、食べるよう促す
ーーつまり……あーんって事!?
「そ、そんな事優人がしなくても!!
それくらい自分で出来るよ!!」
月は恥ずかしがって食べようとしない