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体温計と優しい執事
第2章 happy time
『本当に寝ると思わなかった……』
優人はほんの少し驚きながらも
月の可愛い寝顔を見ると、絵本を閉じて
ベッド脇のテーブルに置き、
寝息を立てる月の頭を優しく撫でる
『……本当に可愛いな、お前は』
優人は愛おしい眼差しで
月の事をしばらく眺める
だけど少ししたらハッとして、
月の額に乗ってるタオルを
もう1度水につけ直して絞ると、
また冷えた状態で月の元へ戻した
『早く治せよ…月。
何も予定立てられねぇからな』
そのまましばらく優人は、
月の頭を撫で続けたーー