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あの子のとりこ
第3章 兄と妹
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「恭ちゃん?」
目がさめると、恭一の姿がなかった。
ソファーへ座ると、テーブルに一枚のメモが目に入る。
“おはよう、僕は学校があるから先に出るよ。
上手く話しておくからゆっくり今日は休め。
帰ったらアパートの件話し合おう。朝食にいろいろ買ってきたからちゃんと食べる事。 恭一”
(いろいろ…?)
キッチンをのぞくと大量に買いこまれた食料があった。
(…そう言えば料理だけは苦手だったな、恭ちゃんは)
見ればナナミの好きな物ばかりだ。
「ふふっ」
(光の家に居た頃もあたしが好きだって言ったものは、何日も続けて買ってきてくれたっけ…)
大量の食料を見ながらナナミから笑みがこぼれた。
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