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あの子のとりこ
第4章 同居人


「遅いなぁ〜…恭ちゃん」


時計はすでに23時半を回っていた。

手作り料理はラップの下で、だいぶ冷たくなってしまった。


(仕方ない。先に食べちゃお〜…)


先に食べ始めた時に部屋のインターホンが鳴る。


(帰ってきた!!)


「は〜い…?」
「大丈夫ですから!お帰り下さい」

インターホンからは恭一が誰かと話している会話が聞こえる。

「散らかってるとか全く気にしませんよ〜、それに星川さん足がフラフラじゃないですか!転んだりしたら危ないので、家の中まで手を貸しますよ〜」

相手は明らかに女性の声だ。

(どぅしよ…あたしは学校の生徒で恭ちゃんの教え子でもあるわけだし…バレたら恭ちゃんの立場が危うくなる…)


「!!僕は大丈夫ですから、離れてもらえますか!」

女の腕は胸を擦りつけるように恭一へ絡みついている。
ズキッ

(このままじゃダメ!!)

玄関のドアを勢いよく開け、ナナミは外へ飛び出した。

「お、おかえり!!」


さっきまで艶のある声で話していた女は、まじまじとナナミを凝視する。

「ど、どなた…?」

スッとさりげなくナナミを自分の背中側へ隠し、恭一が話した。

「送っていただいてありがとうございます。家には妹も居るので、ここでお引き取りを。失礼します。」


ズキズキっ

「あ…えぇ。御機嫌よう」
女は残念そうな顔で、くるりと帰って行った。

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