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あの子のとりこ
第4章 同居人

パタンー…


「ごめん、遅くなって」

恭一からふわりと酒の匂いがする。


(あ、飲み会だったんだ…)


「今寝ようと思ってて、たまたま起きてて…」


「…そうか。おやすみ。」


そう言って頭を軽くポンと叩いてバスルームへ入って行った。

(話…そびれちゃった…)


デーブルの上の料理を冷蔵庫に片付け、自分の部屋へ戻った。


(さっきの女の人…綺麗な人だった。恭ちゃんはあんな人が好みなのかな?)


ズキ…

「…妹かぁ…」
思い出すと胸のあたりがチクチク痛みだす。


(恭ちゃんだって今まで女の人と付き合ったりした事あるよね…あたしよりもずっと大人だもの)


布団にもぐったものの、さっきの光景が目に焼き付いてなかなか寝付けれなかった。

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