この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あの子のとりこ
第5章 嫉妬
「はぁっ…はぁっ……」
小刻みに身体がビクッと痙攣する。頭の中は真っ白だ。
ナナミの頬に手をあて、荒く呼吸をする唇を啄む様にキスをした。
「ナナミ…」
服越しからでも分かる程、恭一の硬く猛る自身をナナミの溢れる秘部へ押し付ける。
「あ…んッ」
果てたばかりの蜜壺がキュッと収縮を繰り返す。
その時ーー
「♩〜♩〜♩〜」
恭一の携帯の着信が鳴った。
一瞬ピクリと動きが止まったが、出る気は全くない。
「♩〜♩〜♩〜」
「恭ちゃん…電話」
「ー…うん。」
前髪を片手でかきあげながら渋々、携帯を取る。
「はい………なんだって?」
恭一は短く返事を返しながら、しばらくして電話を切った。
「ーごめん、急用が出来た。今から出かけてくる」
恭一はそう言いながら、半裸のナナミを抱きしめる様にブランケットで包んだ。
電話の内容は分からないものの、この間の派手な女性関係事だということはなんとなくピンときた。
頭の中を心配がよぎる。
「…ヤダ、行かないで…!」
そう言ってうつむくナナミのおでこにそっと口付けた。
愛おしくて今にも押し倒したい衝動をグッとこらえる。
「すぐ帰るよ、…無理させちゃったからちゃんと休んでて。」
後ろ髪を引かれながらも、急ぎ早に部屋を後にした。