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あの子のとりこ
第1章 幼馴染
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ー放課後ー
トントン…
「どうぞ」
ビクッ
「さ、佐野です!入ります…」
恐る恐る生徒指導室の扉をあけた。
そこには一つのテーブル、向い合わせのイスが一組置いてあるが返事をした先生の姿がない。
「…星川先生?」
中へ入った途端ー
バタン…
「?!」
後ろからギュッと抱きしめられた。
瞬間的に身体が抵抗しようと抗ったが、ナナミの力では振り解けない。
「ん…!」
大声をあげようとすると、大きな手で口を塞がれた。
唇が触れるか、触れないかの近さで耳元で小さく声が聞こえる。
「恭一だよ、僕の事忘れちゃったのナナミ?」
その名前に抵抗してた力が抜けた。この優しく語りかける感じはー
「恭ちゃん…?恭一兄ちゃん!!」
ギュッと抱きしめていた腕の力を緩め、ナナミを自分の方へ向かせた。
クスッ
「…正解」
眼鏡をとって微笑んだ顔は幼い頃見たままの姿だ。
「僕はすぐ気がついたんだけど。ナナミはすぐ気づいてくれなかったんだね。悲しいな…あんなに一緒に居たのに」
「ご、ごめんなさい!まさか恭ちゃんがこの学校の先生だったなんて気がつかなくて…」
ドサッ
不意に後ろのテーブルに押し倒された。
「お仕置きだな…」
両手をテーブルの上に拘束されたまま、唇を塞がれた。
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