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ご主人様=ドSせんせい
第50章 勇気☆逃げない二人
「星夜さん…あのね?」
「ん?どうした?」
「私もう逃げたくないの。ちゃんと星夜さんとの事、認めてもらいたいの。だから…。」
そう言った私の唇を、星夜さんの唇が塞ぐ。
もうこれ以上何も言うなというような、熱く激しいキスに、私の体は反応してしまう。
でもでも…
ここで負けてはダメ!
ちゃんと星夜さんに伝えなきゃ。
熱いキスをさえぎるように、私は星夜さんの体を押して離した。
「愛音…?」
ややご機嫌斜めな星夜さんに、私はハッキリと伝えた。
「もう逃げたくないの。ちゃんと向き合わなきゃ何も変わらない!
」
「愛音!お前が思っているほど、簡単なことではないんだよ!」
「星夜さん…?」
「さっき連れて行かれそうになったあの部屋に何があるか知らないだろ?お前をあそこへ連れて行くわけには行かないんだ!」
口調が強くなった星夜さんを見て、これからあの部屋に入るのは危険なのだとわかった。
でも…
「愛音…俺はお前を失いたくない。お前を傷つけたくない。だから…。」
苦しそうに星夜さんが言った。