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ご主人様=ドSせんせい
第51章 絆☆試される愛
「ねぇ、兄さん。愛音はどうやって兄さんを感じさせているの?愛音より、私の方がきっといいわ。すぐに良くしてあげるから。ね、せんせい。」
琉亜が皮肉たっぷりに『せんせい』と言った。
いつもいつも、愛音に呼ばれているその言い方。
学校で生徒達に呼ばれる『先生』とは違う、甘い響きを持った『せんせい』。
吐息混じりの愛音のその呼び方が俺は好きだ。
甘く甘く俺の耳から脳を刺激する愛音の声。
同じ『せんせい』でも、愛音じゃなきゃ駄目みたいだ。
愛音…
男達に囲まれた愛音の姿は、ここからは見えないが、愛音の甘い声がうっすらと聞こえる。
その声に愛音がされている事は、見なくてもわかる。
俺は…
愛音を助けてやることも出来ないのか…
ごめんな。
愛音…。