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ご主人様=ドSせんせい
第54章 帰還☆二人の時間
「さて、帰るか。でも愛音、服はどうする?」
「ドレスもシワシワになっちゃいましたし、どうしましょうか?」
「うーん。ちょっと、ここで待ってろ。すぐ戻るから。」
少し考えた星夜さんは、何か思い付いたようで、駆け足で部屋を出て行った。
一人になった部屋は、広くて静かで。
その場に散乱した色々な道具や、汚れを見ると、さっきまでの行為を急に思い出して、怖くなってくる。
もう大丈夫なはずなのに。
また、あんな事になるのではないかと、一人不安になってしまった。
星夜さん。
一人にしないで、早く帰って来て。
その場にしゃがみ込み、自分の体を抱き締めながら、小さく丸まる。
私の呼吸する音がだけが、部屋に響いていた。
星夜さんが帰ってくるまでの時間は、そんなに長くなかっただろうけど、私にはすごく長い時間に感じた。