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雨の日は、君と。
第2章 予期せぬ再会
 

「東雲先生は確か次の時間…空いてましたね? 良ければ保健室まで私がお送りしますよ」

「い、いいえ! 結構です……高槻先生の手を煩わせるのも申し訳ないですし」

「そうですか? 私に遠慮なんてしなくて構いませんからね」


いえいえ、慎んでご遠慮させて頂きます。

ただでさえさっきから女子生徒がこちらを見ては、敵意の眼差しで睨み付けているっていうのに。

ここで高槻先生と二人で一緒になろうものなら……どんなやっかみを受けるか。

想像するだけで恐ろしい。


「でも……そうですね。高槻先生の言う通り、少し保健室で休むことにします」

「えぇ、その方が良いです。本当に顔色が優れませんから」


心配げに垂れ下がった瞳で見つめられて、思わず自分の頬に触れてしまう。

そんなに顔に出ていたのかしら?


「教材は私が東雲先生の机に置いておきますから、預かりますね」

「あ、はい。ありがとうございます」

「何か用事があれば私がお知らせしますから、ゆっくり休んで下さい」

「はい……それじゃ」


高槻先生の好意に甘えて教材を預け、私達はそこで別れた。

 
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