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雨の日は、君と。
第2章 予期せぬ再会
「子供じゃないんだから、分かるでしょう? ここは学校で、君は生徒で――」
「だから何だって言うんだ。生徒だから? だからおねーさんは、俺から目を逸らすことで拒絶するわけ?」
「それ、は」
矢継ぎ早に問われる質問に口をつぐむ。
何よりも公園で話していた時の無邪気な彼とは違い、まるで別人のようなその表情に驚く。
そう……それは少年ではない。
正真正銘“男”の顔だった。
「……そんなもん。俺に言わせれば、クソ食らえだ」
「あっ……!」
背中に回っていた手が肩を掴み、ベッドへ押し倒す。
反射的に振り上げた腕。
しかしそれさえも彼の手でシーツに縫い付けられて、意味を失う。
「……子供じゃないって言うならさ、俺のこと見てよ。男としてさ」
「……っ、や…!」
ゾクリ、と寒気にも似た感覚が背筋を走る。
耳の後ろから首筋、上顎から鎖骨と。
火傷しそうに熱を持った彼の唇が肌をなぞっていく。