この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
雨の日は、君と。
第2章 予期せぬ再会
 

「早く……熱、熱を下げないと」


――予想外の展開にすっかり頭からすっぽ抜けていたけれど、彼には熱があったんだった。

そんな重大な事実を今更ながらに思い出す。

こんな時に限って居ない沼田先生を若干恨めしく思いつつ、まずはこの状況から抜け出すことを先決に考えた。

えっと……とりあえず。


「んっ…!」


試しに腕を動かしてみると、あっさりと彼の腕はパタリとシーツの上に落ちた。

……というよりは、ぐったりして身動きが出来ない感じ。

よし、とにかくこの調子なら抜けそう……。


「…よい……しょっと」


体調を気に掛けてやりながら、そっと彼の下から抜け出す。

出られた…!

早速起き上がり全身を見下ろすと服や髪の所々に乱れがあるが、それに構っている暇はない。


「解熱剤……は棚にあるわよね」


彼の身体をきちんと寝かせてあげてから眼鏡を掛け、薬が並ぶガラス戸の棚の前に立つ。


「解熱剤は…………あった」


目線で上から順に追っていくと、市販で売っているような解熱剤の箱があった。

手乗りサイズのそれを取り出し、裏面を確認した上で錠剤を二粒手のひらに乗せる。

 
/38ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ