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雨の日は、君と。
第2章 予期せぬ再会
「ん……っ」
「……う」
私の唇から、彼の口内へ。
舌を伝って流れ落ちていく水。
小さなうめき声を合間から漏らし、ごくりと嚥下する彼の喉仏。
良かった……なんとか飲んでくれたみたい。
もう大丈夫だと彼から顔を上げようとしたが、上げられない。
「……んっ! ……んうっ?」
な、なんで?!
混乱する頭をまた上げようとして、その理由はすぐに分かった。
仰向けになった彼の右手。
それがいつの間にやら私の後頭部を引き寄せ、ガッチリと固定していたのだ。
「ふむ…っ、ん……ンッ」
抵抗もままならないまま、重なった唇の隙間から何かがぬるりと忍び込んでくる。
もしかして、目を覚ましてるの!?
あまりに明確な意識を持ったその動きに疑心を抱き、瞳を全開に見開くが……彼の瞼は閉ざされ重なる唇はまだ熱い。
「あっ……んん、ふぁ」
空気を吸い込もうとして口を開けば、口づけは更に深くエスカレートしていく。
どうすればいいの…?!
ぐるぐるとループを繰り返す思考。
それは唐突に途切れた。